経理の転職、結局どこに登録すればいい?
経理の転職を考えたとき、最初につまずくのは「どこに登録すればいいの?」だと思います。
リクナビ、doda、リクルートエージェント、ビズリーチ、MS-Japan、Wantedly……。名前は聞いたことがあるけど、何がどう違うのか分からない。全部登録するのは面倒だし、変なところに登録して営業電話が鳴りやまなくなるのも嫌だ・・!
この記事は、そういう人のために書きました。
- 転職サービスは、実は4種類しかない(まずは地図から)
- 転職7回の私が「どのサービスで内定して、どれはダメだったか」の実名レビュー
- あなたの状況別・結局どこに登録すればいいかの結論
「転職7回」って聞くと、「すぐ辞める人か・・」と思いますよね。わかります、面接のたびにその目で見られてきました😂 でもひとつだけ言わせてください。年収は新卒のときの350万円から一時は1,000万円超まで上がって、いまは自分で選んだ働き方で、在宅・時短で年収600万。子育てと両立する働き方をしています。逃げの転職も攻めの転職も、失敗も成功も、全部やった人間です。
ここでは、自分の経験をもとに、どの転職サイト・エージェントで転職が決まって、どれは決まらなかったか。すべて自分の人生で試した結果を、忖度なしで書いていきます!
先に一番大事なことだけ。転職サービスに「一番いいやつ」はありません。あるのは「いまのあなたに合うかどうか」だけ。 なので「どれがいいか」ではなく、「いまの自分ならどれか」を探すつもりで読んでくださいね。
転職サービスの4種類
転職サービスって名前がいっぱいあってややこしい、、!でも大きく分けるとたった4種類です。
このうち、私が転職活動で実際に使い込んだのは10個です。ここからはそれぞれのサービスを使ったときの実体験をお話ししていきますね!※dodaやマイナビエージェントのように登録止まりだったところや、そもそも登録していないところは割愛します。
私の転職7回で使った転職サイト・エージェント
まずは一覧で。わたしの転職年表です。
※1回目の外資系証券は、入社時600万→退職前は1,000万超まで昇給。
グラフにすると、こんな感じです。ジェットコースターでしょ😂
振り返ると、内定まで行った転職はすべて間に人がいた転職でした。ビズリーチ、Indeed、Wantedlyなども使って面接までは行ったものの、みずから先行辞退したか、企業側から不採用の通知で内定まではつながりませんでした。ビズリーチ、Indeed、Wantedlyがダメという意味ではありません(合う人には合います)。ただ、社内の中の情報が見えないと不安で決めきれない私のような優柔不断タイプには、間をとりもってくれる転職エージェントが合っていたんです。その理由も含めて、順番に書いていきますね!
内定が取れた転職サイト・エージェントの話
SPECIALIZED GROUP|ポンコツ事務員だった私を、外資系金融に入れてくれた
✅ 結論: 外資系に行きたいならこの手の特化型へ。求人より先に「面接で通じる言葉」をくれた
最初の話だけ、少し長くなります。私の原点なので。
学生時代、半ひきこもりで人付き合いが苦手だった私は、就活にまともに向き合えないまま、新卒では大量採用の銀行一般職に就職しました。面接で面接官の目が見られないタイプで、自己分析も企業研究もやり方が分からない。「嫌になったらいつでも辞めやすそうだし・・」という気持ちで選んだ会社でした。
配属先は本部のトレーディング部門。バリバリ働くエリート総合職男性たちを毎日眺めているうちに、「私もあっち側に行きたい」と思うようになりました。やりたいこともなく、毎日ぼんやりと生きていた私が、たまたま会計用語に触れる事務作業があったのがきっかけで、そこから会計の世界に飛び込むことにしました。バリキャリへ憧れ、わたしもあんな風に働いてみたい!その一心で、働きながら簿記2級とUSCPA(米国公認会計士)を取ったんです。決して会計が面白いと思っていたわけではない。むしろ仕訳が覚えられず、時には夜、泣きながら過去問を解いていました。でも資格さえあれば一発逆転できる。本気でそう思って必死でした。
資格はなんとかギリギリの点数で合格しました。これで私も変われる!そう信じていました。しかし・・
現実は、書類で落ちまくりました、、!!たまに面接に呼ばれても、質問の意図が分からず、薄っぺらいことしか言えない!!とにかく中身がなさすぎる。いまでも覚えているのが、大手会計コンサルの面接で「財務分析ってどんなイメージですか?」と聞かれて、「いや~、、細かい作業ですよねぇ、、(!?)」と答えたこと。当然、落ちました。(笑)資格は取ったけど、中身はスカスカ。何も考えていなかったんです。
そんなときに登録したのが、外資系に強いエージェントのSPECIALIZED GROUPでした。担当エージェントのおじさん(仮名ジェームスさん)が面接の後にくれたひとことを、私は20年近く経ったいまでも覚えています。
「そういうときは、『財務分析は会社の未来を測るもので、経営の大事な判断を支えるものだと思います』って答えるんだよ」とジェームスさんはいいました。
目から鱗でした。知識があっても、面接で使う「言葉」は別のスキルなんです。私はそれを、誰にも教わったことがなかった。
そのあと紹介してもらった外資系証券会社の経理の求人は、教わった言葉で話すように事前対策をしました。ジェームスさんも面接の練習も毎回一緒に付き合ってくれました。
そして、、ついにその日は来ました!THE DAYです。この日、いつものように面接に向かいました。経理ってコミュニケーション苦手な人が多いんですけど、この日の面接官(のちに私の上司になる人)も、面接中ずっと机を見たまま、私の顔を全く見ず、「なんで経理の資格とったんですか?」「エクセルは何ができますか?」「週末なにしてたか英語で話してもらえますか?」という会計とは程遠い質問ばかり。この日はとんとん拍子に2次面接もその場ですすみ、選考が1日で終わって、帰り道に電話が鳴りました。。まさかの。。内定でした!!年収は銀行事務職員時代のほぼ2倍!!面接官の目も見られなかった一般職の事務員の人生が、ここで変わりました。
→ 外資系や英語を使う仕事に行きたい人は、その市場専門のエージェントへ。 求人だけじゃなく、「その市場の面接で通じる言葉」を教えてもらえます。
リクルートエージェント|3回使って、2回内定獲得
✅ 結論: 迷ったらまずここ。求人の数とアプリの使いやすさに加えて、人生の事情ごと相談に乗ってくれた
リクルートエージェントとは、キャリアの節目ごとに3回のお付き合いがあります。
1回目
20代の最初の転職活動のとき。銀行事務職から資格だけを武器にもった、初めての経理転職。リクルートエージェントではこのときは自分に合う求人情報に出会えず、応募には至りませんでした。ただ、担当の女性の対応が丁寧だったのは覚えていて、悪い印象は残らなかった。
2回目
30代のはじめ。念願の経理キャリアをスタートした外資系証券でしたが、あまりの激務と人間関係のストレスで3年もたたないうちに燃え尽きました。そこで、東京ではなく地方の求人を探しはじめた。求人数が多そうなリクルートエージェントに登録。そして3か月もかからずに、ここで紹介された上場準備中のIT企業に決まりました!このとき実感したのが、アプリの使いやすさ。求人の数が多いのに探すのが苦にならないのは強いです!
3回目
3回目お世話になったのは35歳で現職の日系大手IT企業への内定をとったとき。いまでも忘れられません!なんと、このときは内定通知翌日に、妊娠が分かったんです!!
妊娠がわかったとき嬉しさより先に、血の気が引きました。。辞退すべきなのか、妊娠を隠して入社していいわけもないし、入社してすぐに産休なんて一緒に働く人にしたら迷惑でしかないはず。。ひとりでぐるぐる考えても答えが出ない。自宅トイレの妊娠検査薬で陽性反応が出た後、夫よりも先にエージェントの担当さん(仮名:鈴木さん)に電話したのは今でも覚えてる。
鈴木さんは、シングルマザーとして子育てをしながら働いてきた方でした。私の話を全部聞いたうえで、内定先の人事に確認を取ってくれて、「会社側は全力でサポートすると言っている。現場もあなたに来てほしがっている」と、入社後の流れまで詰めてくれた。結果、私は妊娠5ヶ月で入社して、いまもその会社で働いています。
人生の事情と転職が重なったとき、ひとりで抱えなくていい。 エージェントを使う意味って、求人紹介よりむしろこっちなんじゃないかと、いまは思っています。
→ 迷いがある人、家庭の事情ごと相談したい人、まず求人を広く見たい人に。
MS-Japan|経理・会計の求人が、とにかく途切れず来る
✅ 結論: 「経理・会計で生きる」と決めた人の求人供給源。案件の量と専門性が正義
会計・経理・管理部門に強い転職エージェントといえばMS-Japan。ここは5回目の転職、34歳で会計事務所系のコンサルに移ったときにお世話になりました。
最初にキャリアカウンセラーの方と話すんだけど、これが印象的でした。当時の私は転職回数が増えてきて、正直、書類選考も通りにくいだろうと心配してた。キャリアカウンセラーの方は「どうして転々としてしまったんだと思いますか?」「本当はどうなりたいですか?」と、責めるでもなく、じっくり聞いてくれました。話しながら自分の頭が整理されていって、「コンサルに挑戦してみましょう」という方針も一緒に決めてくれた。
そのあとは求人ごとに担当者が分かれる仕組みで、カウンセラーの方は基本もう出てきません。ずっと伴走してくれる感じはない代わりに、経理・会計の求人がメールでどんどん届きます。 求人の量と専門性は、経理特化を名乗るだけのことはある。
→ 「経理・会計でキャリアを積む」と方向が決まっている経験者にオススメ。相談相手というより、求人の供給源として。
知人の紹介|ラクだけど、お金の話だけは遠慮しないで
✅ 結論: 入口としては最高。ただしお金の話は早めに・具体的に(私は失敗しました)
少し話もどって、33歳での3回目の転職では、転職系サービスを使っていません。知り合いの会社に誘ってもらいました。
紹介は話が早いし、お互い素性が分かっているので安心です。ただ、ひとつ大失敗をやらかしました。年収の提示を受けたのが、入社の直前だったんです! 見た瞬間、「え、そんなに下がるの。。」と声が出ました。でももう入社前日。いまさら断れるわけもなく、そのまま働き始めました。
もっと早く聞いていれば、交渉したと思います。金額によっては断っていたかもしれない。でも「紹介してもらった手前、お金の話は聞きにくい」が先に立ってしまった。
紹介そのものは良い入口です。ただ、知り合いだからこそ、条件は早めに・具体的に聞いてください。 聞くのは失礼ではありません。あとから飲み込む方がずっとしんどいです!
- 🥇 エージェント経由(SPECIALIZED GROUP・リクルートエージェント・MS-Japan) — 7回中4回はここで内定
- 🥈 知人の紹介 — 話は早い。ただし条件確認だけは早めに
- ここから下は「内定につながらなかった」サービスの話。でも、一番意外な収穫はこっちにありました👇
Indeed・Wantedly|落ちたというより、怖くて決めきれなかった
✅ 結論: 私は0勝。中の情報が見えないまま自力で判断できる人向け
自分で探して応募する系では、実は1回も転職を決めたことがありません。Indeedでは、あるベンチャーの選考が最終面接の手前まで進んだんですが、自分から辞退しました。
理由ははっきりしています。中のことが分からなすぎたんです。
- 実際どれくらい忙しいのか、どんな人たちと働くのか、自分で調べるしかない
- 過去にどんな人が受かって、どんな人が辞めていったのか分からない
- 年収や条件の話を、面接の場で自分から切り出すしかない
エージェント経由なら向こうから教えてくれることが、直応募ではすべて手探りになります。「この会社に入っていいのか」を判断する材料が、最後まで揃いませんでした。
Wantedlyは「まずはカジュアルに話しましょう」という文化のサイトで、何社か話を聞きに行きました。ただ、求人に年収が書いてないんですよね。私は「いくらです」と先に出してくれた方が話が早いタイプなので、正直まどろっこしかった。。会社の雰囲気からゆっくり知りたい人には、合うと思います。
ビズリーチ|直接は決まらなかった。でも、一番意外な収穫があった
✅ 結論: 「応募する場所」じゃなく「プロに見つけてもらう場所」。職務経歴書を置いておくだけで価値がある
ビズリーチは、職務経歴書を置いておくと企業からスカウトが届くサイトです。待ってるだけで勝手に届きます。ここではスカウトから1社、最終面接の近くまで進みましたが、やはり内部事情がわからず辞退しました。ビズリーチ経由で直接決めた転職はありません。
ただ、使ってみて初めて気づいたことがあって。連絡をくれるの、企業だけじゃないんです。転職エージェントからも来ます。
6回目の転職はまさにこれで、ビズリーチに職務経歴を置いていたら、リクルートエージェントの方から連絡が来ました。そこから始まったやりとりで、さっきお話しした内定翌日に妊娠の転職が決まっています。
なので私のビズリーチの結論はこうです。「応募する場所」というより、「プロに見つけてもらう場所」。 どのエージェントがいいか分からない人は、まずここに職務経歴書を置いておくと、向こうから来ます。
キャリアクロス・ジャスネット|悪くない。タイミングが合わなかっただけ
キャリアクロス(外資系向けのスカウトサイト)は、案件の連絡が一方的に届くのをさばくのが大変で、ほぼ使いませんでした。
ジャスネット(経理・会計の特化型)は、面談してくれた方がとても親身だったのを覚えています。ただ当時の私に合う求人がなく、応募まで行かず。特化型は求人との巡り合わせなので、1回で見限らず、時期を変えてまた覗く場所だと思っています。
7回目の転職は、会社を変えない転職だった
最後のひとつは、どのサービスも使っていません。
子どもとの時間を増やしたくて、いまの会社に退職を申し出たら、「働き方を変えて残れないか」と引き留められました。在宅で、時間を短くして、契約の形を変える。最初に提示された条件は希望に届かなかったので(要は提示された時給が低かった)、「希望条件に届かないなら難しいです」と正直に伝えて、折り合うところまで交渉しました。
15年働いてきて思うのは、経理の経験は転職市場だけじゃなく、いまいる会社との交渉にも使えるということです。「辞める」と「我慢する」の間に、「条件を変えて残る」という選択肢がある。特に私とおなじように働くママさんであれば、これはもっと知ってほしい。
で、結局どこに登録すればいいの?
この記事の結論です👇
7回分を並べて分かるのは、決まらなかった時期の私が無能だったわけではない、ということです。年収350万円で面接官の目も見られなかった一般職事務員が、入口を変えただけで、外資系転職にも、妊娠中の年収UP転職にも通った。
転職がうまくいかないとき、見直すべきは頑張り方より先に、入口です。
Threadsで、経理のキャリアの話を毎日書いています → しわけちゃん(@shiwake_chan)