転職7回の経理事務所
経理キャリア

同じ経理なのに年収2倍違う理由、「会社の年齢」でした

同じ「経理」の求人なのに、年収が2倍違う。

…そんなことある? って思うでしょ。 あるんです。普通に。

私は経理・管理部門の仕事で、7つの会社を経験しました。銀行、外資系の証券会社、上場準備中のベンチャー、エネルギー系ベンチャー、飲食チェーン、会計コンサル、そしていまの大手企業。

7社働いてたどり着いた結論がこれです👇

経理の年収と働きやすさは、あなたの能力より先に「会社の年齢」で決まる。

会社って、人間と同じで年齢があるんです。生まれたばかりの会社、背が伸びてる最中の会社、大人になった会社。同じ「経理」の求人でも、会社の年齢が違うと、やる仕事も、もらえるお金も、手に入る自由も、まったくの別モノ。

つまり経理の転職先を選ぶって、実は「会社の年齢を選ぶこと」なんですよ。

給料が上がらないの、頑張りが足りないからじゃなくて、いる会社の年齢が合ってないだけかもしれません。どういうこと?って思った人。ここでは私の7社分の実体験で説明していきますね。

※もちろん、年収は会社の規模と業種も大きく関係します(同じ大人の会社でも、大手と中小、金融とメーカーでは相場がぜんぜん違います)。この記事は「同じあなたが、どの年齢の会社に行くと、何が手に入るか」の話だと思って読んでください。

それともうひとつ。これは統計でも教科書でもなく、私ひとりが7社の中で実際に見てきたものの話です。サンプル実例集7社の実体験レビューだと思って読んでください😂

📌 この記事で分かること
  • 会社には「年齢」がある(子ども期・思春期・大人)
  • 年齢ごとに、経理がやる仕事・もらえるお金・手に入る自由が全部違う
  • いまの職場でちゃんと「買えてる」かのセルフチェック3問
## 子ども期の会社|オーナー社長のワンマン経営

一言でいうと: なんでも屋さん。交渉次第で年収は跳ねるけど、評価されず孤立しやすい

生まれて間もない、社長の個人商店に毛が生えたくらいの会社。私でいうと、飲食チェーンにいた時代がこれでした。

  • 経理の仕事: 経理+総務+なんでも屋。頼れる顧問税理士さんがいる会社だと、社内経理の出番はむしろ少ない
  • 年収: 交渉次第で跳ねることがある(社長が経理に詳しくないと、経歴の「見え方」で決まるから)
  • 注意: 社内に数字が読める人がいないので、専門性が評価につながらず、孤立しがち。 頑張っても「経理って何やってるのか分からない人」扱いなんです

私は7社の中で、この時代が一番苦しかった。本部の立ち上げでみんなが盛り上がる中、私だけ決まった仕事がなくてポツン。頑張りどころすら見つからなくて、会社で泣いたこともあります。。

思春期の会社|上場をめざすベンチャー

一言でいうと: 経験の宝庫。激務と引き換えに「経験を買う場所」

背が一気に伸びる成長期。会社の仕組みを大人にする途中の時期です。私でいうと、上場準備中ITベンチャー、再エネベンチャーにいた時代がこれ。

  • 経理の仕事: 月次、決算、開示、監査対応。全部やる。担当範囲の広さは断トツ
  • 年収: 低め
  • 手に入るもの: 経験の積みやすさは、どの年齢の会社よりも上。 私はここの半年で、普通の経理の2〜3年分の実務を覚えました
  • 注意: 激務が前提。「経験を買いに行く場所」と割り切ること

ちなみにこのフェーズの会社では、経理から経営企画(予算・経営計画・経営会議の運営)への横道が開くことがあります。私もエネルギー系ベンチャーで経営企画を経験して、「自分の持ち場を守る経理」から「会社を動かすための数字」へ、見える景色が変わりました。ただし商社や金融、コンサル出身のバケモノみたいに優秀な人たちと同じ土俵になるので、評価のハードルはめっちゃ上がります💦

大人の会社|大手企業・金融

一言でいうと: 制度が絵に描いた餅じゃない。「積んだ経験を、働きやすさに換える場所」

仕組みが完成した会社。分業と制度が整った世界です。私でいうと、新卒で入った銀行、外資系の証券会社、そしていまの会社がここ。

  • 経理の仕事: 範囲は狭め。マニュアルも前任者もいる
  • 年収: 相場が安定。年収交渉は自分でやるより、エージェントに任せたほうが上手くいきます
  • 手に入るもの: ここは「学ぶ場所」というより、それまでに積んだ経験を、働きやすさに換えられる場所 だと私は思ってます。在宅・時短・産休育休・社内公募といった制度が、絵に描いた餅じゃなくてちゃんと使える。

ただし、ここ大事なんですが——大人の会社=みんな穏やか、ではないです。 商社とか、急成長してきた大手とか、外資系の金融とか、「大人なのに体育会」の会社は普通にあります。攻めの経験をガンガン積める大手も、もちろんある。

しわけちゃん
私も外資金融では年収ほぼ2倍と引き換えに燃え尽きて、1年プー太郎になりました🫠

大人の会社って、デパートみたいなものなんです。フロア(部署)によって、売ってるものが違う。 攻めの経験を売ってるフロアもあれば、両立と自由を売ってるフロアもある。だから大人の会社では、「どの会社か」と同じくらい「どの部署か」で手に入るものが決まります。私が自由を買えたのも、大手だからというより、大手の中の両立できる部署を選んだからです。

番外編|会計コンサル(会社の年齢を外から見る仕事)

一言でいうと: 自分の時間を売る仕事。「私の仕事っていくら?」の単価感覚が手に入る

5回目の転職で行った会計コンサルは、どのフェーズとも違う「外から見る」仕事だったので、番外編として。

  • 仕事: よその会社の経理支援、上場支援などを私は経験しました。いわば「自分の時間を売る」仕事。
  • 年収: ファームの規模次第でピンキリ。BIG4のような大手なら高い。私は中堅のファームだったので中くらいでした。どこにおいても「自分の仕事っていくらなんだ?」という単価感覚が身につくのは貴重な経験!
  • 手に入るもの: いろんな年齢の会社を外から見られるので、事業会社での経験が全部つながって活きる。「私、収益稼いでる!」という感覚は事業会社の経理では味わえないやつです。
  • 注意: ファイナンスの知識や、最前線の会計・税務の知識が浅いと、上のレベルの案件はきつくなりがち(私はきつかった)

「経験を買う年齢」と「自由を買う年齢」

こうやって並べると分かるんですが、年収が高い会社と、働きやすさが手に入る会社は、一致しません。 会社の年齢ごとに、売ってるものが違うんです。

  • 思春期の会社が売ってるのは「経験」(安いけど、大量に積める)
  • 大人の会社は、フロアによって「攻めの経験」も「自由」も売ってる(自由を買いたいなら、両立できる部署を狙う)
  • 子ども期の会社は…正直、品揃えが不安定です(社長次第)

だから、順番の話になるんです。

  • 20〜30代のうちは、思春期の会社(や大人の会社の攻めのフロア)で市場価値を高める経験を買う
  • 結婚・出産・育児・介護——仕事より優先したいものができた時期は(これ、女性に限った話じゃないです)、大人の会社の両立できる部署で貯めた価値で自由を買う
しわけちゃん
ここだけの話私はこの順番を、だいぶ遠回りして覚えました。先に知ってたら、転職2回分くらいはショートカットできたと思う。。

いまの職場で、ちゃんと「買えてる」? セルフチェック

会社って、経験や自由を売っているお店みたいなものです。通い続けていいお店かどうか、3つだけチェックしてみてください。

  1. この1年で、新しくできるようになった実務はある? → ないなら、その職場で「経験」は買えていません
  2. 在宅・時短・休みやすさみたいな「働きやすさ」は手に入ってる? → ないなら、「自由」も買えていません
  3. あなたを評価する人(社長・上司)は、経理の価値がわかる人? → 数字が読めない人にしか評価されない職場だと、どれだけ頑張っても値段がつきません

経験も自由も買えていなくて、頑張りに値段もつかない——それ、あなたの能力の問題じゃなくて、お店(会社の年齢)の問題です。

品揃えのないお店に通い続けても、欲しいものは一生買えません。会社の年齢をひとつずらすだけで、同じ実力の値段が変わりますよ。


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